壁紙のカビは張替えで直る?下地の確認と再発を防ぐための相談ポイント

壁紙のカビと下地の状態を確認する様子を表すイラスト リフォーム・内装

壁紙に黒い点々や黒ずみが出ると、「張り替えれば直るのか」と気になると思う。カビが疑われる場合は、見た目だけを直す前に、湿気や漏水、下地の状態を確認したい。この記事では、自分で判断しきれない状態、業者に聞くこと、再発を防ぐための確認点をまとめる。

この記事はこんな人向け

・壁紙にカビが出て、張り替えれば直るのか知りたい人
・自分で落とせるカビか、業者に頼むカビか判断したい人
・張り替えたのに、またカビが出てきて困っている人

壁紙のカビと下地の状態を確認する様子を表すイラスト
壁紙のカビと下地の状態を確認する様子を表すイラスト

結論:張替えだけで解決するとは限らない。原因と下地の状態を確認する

①黒ずみの色や、洗剤で落ちたかどうかだけでは、カビの有無や広がりは判断できない
②広範囲にある、繰り返す、壁が湿っている・傷んでいる場合は、業者へ確認を依頼する
③張替えの前に、結露・湿気・漏水などの原因への対処と、必要な下地補修を確認する
④見積書の項目名だけで決めず、調査・乾燥・補修・交換のどこまで含むかを聞く

手元の見積もりが適正か、1分で確かめるなら【Re:est】

全国122店舗のニッカホームが運営する概算見積もりサイト。一括見積もりではなく、項目を選ぶと個人情報なしでその場に概算が出る。番頭としては、他社の見積もりが高いか安いかを確かめる”物差し”として使うのが一番役に立つと思っている(対象エリアあり。評判と使う前に知っておく3つ)。

Re:estで1分の概算見積もりを出してみる

なぜ壁紙にカビが生えるのか

北側の部屋、窓まわり、家具や収納の裏などは、湿気がたまりやすい場所の例だ。表面の冷えや空気の流れが関係することがあるが、場所だけで原因は決められない。

もう一つが水由来のカビ。雨漏り、上の階からの漏水、配管からの水漏れ。この場合、壁紙のシミが地図のように広がっていたり、触ると湿っていたりする。結露と違って、季節に関係なく出る。

原因によって必要な対応が変わる。結露か漏水かを自分だけで決めず、工事前に調査を相談しよう。

見た目だけで、表面か下地かを判断しない

壁紙の表面の状態は手がかりになるが、下地の状態まで確かめるには調査が必要な場合がある。

洗剤で色が落ちても、下地に問題がないとは限らない

洗剤で黒い色が薄くなったとしても、下地の状態やカビの広がりまで確認できたことにはならない。清掃後も再発する、湿りやにおいが続く場合は、表面だけの問題と思い込まず相談してほしい。

再発・湿り・壁の傷みがあれば業者へ相談する

落ちない黒ずみ、繰り返す汚れ、湿り、壁の柔らかさなどは調査を相談したい状態だ。ただし、いずれか一つで「石膏ボードまでカビがある」と確定はできない。自分で壁紙をめくったり強く押したりして傷を広げず、状況を写真に残そう。

調査の結果、下地が傷んでいたり湿気の原因が残っていたりすれば、壁紙の交換だけでは改善しない場合がある。必要な補修範囲を確認しよう。

張替え前に確認したい作業の順番

具体的な方法は材料と傷みの程度で変わる。業者とは、次の流れと費用の範囲を確認したい。

カビの張り替えでやること

①原因を調べ、漏水などがあれば先に対処する
②必要な範囲を開け、壁紙と下地の状態を確認する。撤去時の飛散対策も相談する
③傷んだ材料を残せるか、撤去・交換が必要かを判断する
④乾燥状態を確認し、材料に適した下地処理を行う
⑤仕上げ材と接着剤の施工条件に従って張り替える。防カビ製品だけで再発を防げるとは考えない

見積書では、原因調査、撤去、下地の補修・交換、乾燥の確認、仕上げなど、どの作業が含まれるかを聞こう。「一式」でも必要な作業を含む場合はあるため、項目名だけで省略されているとは判断できない。見積書の見方も参考に、未確定の追加費用の条件を確認したい。

原因への対処と、張替え後の湿気対策を考える

壁紙を新しくしても、湿気や漏水などの条件が変わらなければ再発するおそれがある。室内の使い方で対応できることと、建物側の補修が必要なことを分けて相談しよう。

・家具の裏に空気が通る余地を作る。家電は説明書の放熱スペースも守る
・収納を詰め込みすぎず、必要に応じて換気する
・換気設備を正しく使い、結露や室内の湿度の状態を確認する
・漏水がある場合は、補修と乾燥状態の確認を先に行う。乾燥は一律に2週間などと決めず、業者に確認してもらう

結露には断熱、換気、湿度、室内の使い方などが関係する。内窓や断熱改修が適する場合もあるが、原因と効果を確認してから検討したい。必要に応じて建物の調査や改修に対応できる会社へ相談しよう。

自分でやる場合の道具

自分で清掃する場合は、まず壁紙の素材と洗剤の使用条件を確認する。「壁紙対応」と書かれていても、すべての壁紙に使えるとは限らない。製品指定の換気・保護具・使用方法を守り、ほかの洗剤や薬剤と混ぜない。広範囲、再発、下地の湿りがある場合は無理に作業せず相談してほしい。

壁紙に使えるカビ取り剤(例)

・カビホワイト カビ強力除去スプレー(壁紙・土壁対応 450ml)
・カビ取り侍 液スプレー(部屋の壁紙用 500g)

汚れが落ちない場合も、下地のカビと即断せず、洗剤を重ねて試さないこと。原因と適した対処を業者に確認しよう。

賃貸の場合

賃貸なら、自分で張り替える前に管理会社かオーナーに連絡する。雨漏り・漏水が原因なら、貸主側の修繕になるのが普通だ。結露が原因の場合は、契約や状況によって扱いが変わるので、写真を撮って、いつから出たかを伝えて、まず相談してほしい。勝手に張り替えると、退去時にもめる。

張替えを決める前に確認すること

・清掃で色が落ちても、再発や湿りがないかを確認する
・賃貸では管理会社へ報告し、対応する窓口と手順を確認する
・雨漏りや漏水が続いている場合は、表面の張替えより先に原因へ対処する

この記事が要るのは、「カビ取り剤で落ちなかった」「壁が柔らかい」「張り替えたのにまた出た」人だ。

よくある質問

Q. カビの上から新しい壁紙を重ね貼りすればいいですか?

A. やめてほしい。壁紙の下でカビが育って、新しい壁紙ごと剥がれるか、表に出てくる。剥がして下地を処理するのが基本だ。

Q. 防カビの壁紙にすれば、もう出ませんか?

A. 防カビの壁紙でも、すべての条件で発生を防げるわけではありません。湿気や漏水などの原因への対処と、日常の換気を合わせて考える必要があります。

Q. 張り替えの費用は、普通のクロス張り替えより高くなりますか?

A. 原因調査や下地の撤去・交換などが必要なら、その分の費用が加わる場合があります。必要な作業と、追加費用が出る条件を見積もりで確認しましょう。

カビ以外にも、張り替えを考えるサインがある。クロスの張り替えは何年が目安?で、年数より先に見る5つのサインを書いた。

張り替え後に「カビ臭さ」が残るときの見分け方は、張り替え後のにおいの記事に書いた。

スイッチまわりや家電の裏の黒ずみが「掃除で落ちる汚れか、張り替えが要る汚れか」は、壁紙の黒ずみ・汚れは掃除で落ちる?で汚れの種類ごとに書いた。

Q. カビの壁は、内装業者に頼めばいい?

クロスの張替えと石膏ボードの補修は内装業者の範囲だ。ただ、原因が漏水や配管なら、先に設備や防水を見る業者が要る。番頭の立場で言うと、まず一社に現地を見てもらい、原因に応じて他の業者を手配できるかを聞くのが早い。

まとめ

カビが疑われる壁は、色や洗剤の効き方だけで表面か下地かを決めないようにしたい。再発や湿り、広い範囲の傷みがあれば、原因調査と必要な補修を相談しよう。張替えとあわせて湿気・結露・漏水への対処を考え、作業範囲と費用を確認することが大切だ。

本記事にはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト・A8.net・afb)を含みます。カビ取り剤は製品の注意書きに従い、目立たない場所で試してから使用してください。紹介する内容は内装仕上げ工事の実務経験にもとづく一般的な情報です。

関連記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました