壁紙を張り替えたら臭い|換気の方法と業者に相談したい状態

壁紙を張り替えた部屋で窓を開けて換気するイラスト リフォーム・内装

壁紙を張り替えたら、部屋が臭い。糊のような、ビニールのような、ちょっと酸っぱいようなにおい。「これ、いつまで続くんですか」「体に悪くないですか」「業者に言った方がいいですか」——工事が終わったあとに、この電話は本当に多い。番頭として現場を組んでいる立場から、においの正体と、だいたい何日で消えるか、早く消す方法、そして「これは業者に言った方がいい」ラインを書く。

この記事はこんな人向け

・壁紙を張り替えたあと、部屋のにおいが気になっている人
・においがいつまで続くのか、体に影響がないか知りたい人
・早くにおいを抜く方法を知りたい人

壁紙を張り替えた部屋で窓を開けて換気するイラスト
壁紙を張り替えた部屋で窓を開けて換気するイラスト
クロスを貼り終えたばかりの曲面の窓まわり。床にパテ用の道具
クロスを貼り終えた直後の壁。糊が乾くまでの数日は、部屋に糊のにおいが残る。

結論:においだけで原因や安全性は決められない。換気し、気になる状態は相談する

①張替え後は壁紙・接着剤・下地処理材などがにおいに関係する場合がある。においだけで原因は特定できない
②弱まるまでの期間は、材料、施工面積、室温、換気などによって変わる
③換気設備を使い、給気口をふさがず、可能なら窓を開けて空気を入れ替える
④刺激を感じる、体調が悪い、においが強い・悪化する場合は、日数を待たずに相談する

においの正体

工事に使った材料のほか、施工前からの下地の湿気や、家具などが関係する場合もある。まずは施工会社に使用材料を確認しよう。

接着剤:種類や乾燥状態によってにおいを感じる場合がある。ただし、水分自体がにおいの原因とは言えず、酸っぱいにおいだけで接着剤の異常も判断できない。

壁紙:新しい材料のにおいを感じる場合がある。素材や表面加工によって異なり、何日で消えるかは一律に決められない。

下地処理材など:パテやシーラー、そのほかの材料も確認する。壁紙だけが原因と思い込まず、工事全体で使ったものを施工会社に聞いてみよう。

F☆☆☆☆は、ホルムアルデヒドの発散に関する区分で、無臭や、すべての人に体調への影響がないことを保証する表示ではない。においの強さだけでも安全性は判断できない。国土交通省のシックハウス対策の案内も参考に、換気を行い、気になる症状があれば医療機関へ相談してほしい。

いつまで続くか

弱まるまでの期間は、使った材料や換気状態で変わる。日ごとの変化を記録し、施工会社に使用材料に応じた目安を聞いておこう。「1〜2週間なら必ず消える」とは言えない。

張り替えた面積や部屋の空気の流れも影響する。一部屋か家全体かだけで日数を決めず、においが弱まっているか、生活に支障が出ていないかを見て相談したい。

まず行うこと|換気の状態を確認する

空気を入れ替えるために確認したいこと

・24時間換気などの設備を説明書どおりに使い、給気口をふさがない
・天候や防犯に配慮し、可能なら窓を開けて空気の通り道を作る
・窓が一つでも、ドアや換気設備との組み合わせで空気を入れ替える
・サーキュレーターは空気の流れを補うために使う。壁に強い風や熱を直接当てて急乾燥させない
・施工会社に家具を戻す時期や、施工後の室温・換気の注意を確認する

芳香剤で隠すより、まず換気と原因の確認を優先したい。空気清浄機の脱臭性能は製品と成分によって異なり、換気の代わりにはならない。閉め切った部屋を意図的に高温にする対処は、自分の判断で行わず施工会社に相談しよう。

業者に連絡した方がいいケース

次のような場合は、「そのうち消える」と決めつけずに相談してほしい。1か月待つ必要はない。

・においが強い、弱まらない、または悪化している:経過と換気の状況を施工会社に伝える
・目や喉の刺激、頭痛などがある:無理にその部屋に居続けず、症状が続く場合は医療機関へ相談する。強い症状がある場合は早急に受診する
・酸っぱいにおいやカビ臭さが気になる:においだけで原因を決めず、下地の湿気や漏水も含めて確認を依頼する。壁紙のカビの記事も参考にしてほしい

連絡するときは、工事完了日、においが始まった時期と変化、換気の状況、体調への影響を伝えると状況を共有しやすい。使用した壁紙・接着剤・下地処理材の品番も確認しておこう。

張り替え前にできること

これから張り替える人は、見積もりの段階で2つ聞いておくと、においで困りにくい。

「使用する壁紙・接着剤・下地処理材の品番は何ですか」「施工後の換気や入室で注意することはありますか」と聞いておこう。F☆☆☆☆などの表示だけで判断しないことも大切だ。見積もり依頼で伝えることに加え、においに敏感な家族がいる場合は事前に相談してほしい。

工事のタイミングも効く。住みながらの張り替えで書いた通り、寝室を貼った日は別の部屋で寝る、という組み方をすれば、一番においが強い最初の夜をやり過ごせる。

経過を確認するときに見ること

・日ごとににおいが弱まっているか
・換気設備が動き、給気口がふさがれていないか
・睡眠や生活、体調に支障がないか
・施工会社と、再度相談する目安を共有できているか

においが続く期間だけで判断せず、生活への影響や変化も伝えて相談しよう。

これから張り替える段階で、においや材料のことを最初から相談できる業者を探すなら、複数の内装業者にまとめて相場を聞けるサービスで候補を作って、「においに弱い家族がいる」と伝えて対応を比べてもいい。

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よくある質問

Q. においがする部屋で寝ても大丈夫ですか?

A. 材料の表示やにおいだけで「大丈夫」とは判断できません。気になるにおいや刺激がある場合は、無理にその部屋で寝ず、換気しながら施工会社に相談してください。症状がある場合は医療機関にも相談しましょう。

Q. 新築なのに壁紙のにおいがします。

A. 新築では、壁紙以外にも床材・建具・家具などが関係する場合があります。換気設備を正しく使い、施工会社に使用材料と状況を確認してください。

Q. 業者に「そのうち消えます」と言われました。

A. 何を根拠に、どの程度の期間を見込んでいるのか聞いてみましょう。強いにおいや体調への影響がある場合は、予定の日数を待たずに改めて相談してください。

スイッチまわりや家電の裏の黒ずみが「掃除で落ちる汚れか、張り替えが要る汚れか」は、壁紙の黒ずみ・汚れは掃除で落ちる?で汚れの種類ごとに書いた。

まとめ

張替え後のにおいは、原因も弱まるまでの期間も一律には決められない。換気設備と空気の通り道を確認し、使用材料や施工後の注意を施工会社に聞こう。強いにおい、悪化、体調への影響がある場合は、日数を待たずに相談してほしい。

本記事にはアフィリエイト広告(A8.net)を含みます。体調に不安がある場合は医療機関に相談してください。紹介する内容は内装仕上げ工事の実務経験にもとづく一般的な情報です。

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